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ミニマリストなフリーランスエンジニアの雑記です。

大切なのは「考え続ける」こと ― ちきりん・ウメハラ対談本「悩みどころと逃げどころ」を読んで

前から気になっていたこの本ですが、少し前にようやく購入し読み終えたので、感想を書いておこうと思います。

本書を読むまでの2人へのイメージ

まず、本を読む前に、自分が2人へ思い描いていた?というか、知っていた情報について書いておきます。

ちきりんさんに関しては、はてな界隈で有名なブロガー、という印象でした。言っていることは普通の人?からすると過激っぽい感じで、ブコメとかでは叩かれている印象が強かったです。が、個人的にはそんなに嫌いじゃない、といった感じでした。あまり詳しいことは知らなかったですね。

ウメハラさんに関しては「勝ち続ける意志力」とか「ウメハラ To live is to game」を読んだことがあったり、ネット上でわりと動画を見たことがあったりしたので、結構知っている方なんじゃないかな、と思っていました。

ウメハラ To live is to game

ウメハラ To live is to game

まぁ、読んでいるときもそこまで違和感はなかったのですが、この本を通じて、やっぱりウメハラさんはすごい人だな、と思うようになりました。

この本から学んだこと

「悩みどころと逃げどころ」では、いろいろなことをテーマに話していますが、一番印象的なのは学校教育に対する2人の考え方と、2人がどう考えて生きてきたか、というところです。

例えば、今の日本の学校はよくある「勉強して、いい大学に行って、大きな企業に就職すれば安泰」みたいな考え方を押し付けてきて、それは良くないよね、みたいな話をしています。

また、教育ではとにかく勉強できる人が偉くて、それ以上のことを考えるのを放棄させるようにしていることも問題として扱っています。

例えば、ウメハラさんは小学生の時、日直の登板で黒板をきれいにすることですら、なんでこんなことをする必要があるのか、と疑問に感じていたそうです。

これは極端な例かもしれない、と本人も言っていますが、こういった些細なことに対しても疑問を持って考えられる人は少ないんじゃないかな、と思います。

自分も、小学生の頃はいわゆるまじめな生徒でしたし、何も考えずにとりあえず勉強しておけばいいや、と完全に思考停止の状態でした(まぁ、小学生で思考停止とかちょっと早い気もしますが)。

それは中学、高校でも続き、こういった考え方(大企業に行けば安泰とか)に疑問を持つようになったのは、大学に入る前でした。

大学に入る前にこういった日本で当たり前になっている価値観に疑問を持てたのは幸運でしたが、それでも遅すぎます。まわりの学生では、そういった考え方に疑問を持っている人の方が少ないように見えます。

別にどちらが正しいとかではないのですが、将来の選択肢の1つとしてこういった考え方しか捉えられていないのはちょっとどうかな、と思うわけです。

それだけ、今の日本の教育が本質的なところから考えることを放棄させ、先生や大人が言ったとおりに勉強して大学行って良い企業に入るのが幸せだ、と押し付けている証拠ではないでしょうか。

そして、こういった考え方に疑問を持つためには、自分で考えて行動する習慣をつけることが大切だと思います。考えて考えて考えて、考え抜いた結果が同じであればそれはそれでいいと思います。

全く何も考えずに、言われたとおりにこなしていることが問題なのです。考えずに行動した結果、「うまくいかなかったのはお前のせいだ!」なんて、頑張って入った大企業でリストラされた後、誰かに言えるものではありません。

自分もまだまだ他人の人生を歩いている感じがします。もうちょっと自分で考えて行動を選択する習慣をつけたい、そう思わせてくれる本でした。